|
[2003.01.23]
|
音楽,軽く
|
▼米アップル、iTunes用P2Pプラグインの提供を阻止(CNET Japan)
http://japan.cnet.com/news/tech/story/0,2000047674,20052026,00.htm
|
では音楽に本当に「軽く」なるのだろうか? 否。軽くなるのは環境だけ。本当に好きな音楽は,心に重く突き刺さるもの。
アップル社はiTunesをピア・トゥ・ピアの音楽共有ソフトに変えるプラグイン,iCommuneの配付を中止するよう,開発者に勧告した。iCommuneを使えば,ネットワーク上の他のユーザーの音楽の配信を受けたり,ダウンロードが可能になる。だがアップルが問題視しているのは著作権の問題ではなく,開発ツールの契約条件に違反していることだ。
てっきり先日のマックワールドエキスポでは,iTunes 4が発表されると思っていた。まぁあまりにも発表するソフトウェアが多かったので先送りされたのかもしれない。iTunes 4の新機能は,MPEG4で使われているAACオーディオの正式対応などもあるかもしれないが,いちばんはもちろんランデブーによる音楽配信だ。古いマシンにでも大量のMP3をため込んでおけば,同じネットワーク内にいる人はそのマシンのMP3を手元にあるように聴くことができる。ネットワーク内の簡易音楽サーバーにでき,簡易MP3ラジオという感じという感じにもなる。
数人の同じような趣味の人が集まればそれぞれの人が持っているMP3を全部聴けるようになる。iCommuneはそれとほぼ同じことができたが,ダウンロードできてしまう,というのがアップルとしても気が引けたところなのかも。それによって,iTunes 4に対する風当たりが強くなってしまうことは避けたかったのか。だがiCommuneの作者は同様の機能を持つ新しいソフトを開発すると決めたようで,それも楽しみ。音楽を,MP3よりも,もっと軽く軽く軽く。それがiTunesなど,次の音楽プレイヤーソフトの使命。
|